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プリザーブドフラワーとボトルフラワーの違いとは?
■ボトルフラワーとは?
プリザーブドフラワーは生花から水分を抜き、代わりに保存液を吸わせて、瑞々しい質感のまま長持ちするように加工したものです。一方ボトルフラワーは、その名のとおりボトル(容器)に閉じ込められた花です。
ボトルフラワーの花は、せんべいや海苔の乾燥剤としても知られる「シリカゲル」を使って生花を乾燥させたものです。ドライフラワーに近いと言えます。ただしシリカゲルの力で強制的に乾燥させるので、時間をかけて乾燥させるよりも生花に近い姿を保ちやすくなります。そこがドライフラワーとの大きな違いです。ドライフラワーがくすんだ色になるのと比べ、ボトルフラワーはドライフラワーより生花に近い色が残ります。
ボトルフラワーは外気の影響を受けにくいので、湿気やホコリに晒されるプリザーブドフラワーよりも2~3倍ほど長持ちすると言われています。手入れは容器の汚れを取り除くだけなので、とても手軽で簡単です。
プリザーブドフラワーは水分を抜く過程で色が抜けるので、着色液を使って新たな色を付けます。現実には存在しない花の色も作ることができるため、多様なシチュエーションに合ったアレンジメントができると言えます。
■ボトルフラワーの作り方
ボトルフラワーに入れる花を作る時は、生花をシリカゲルの中に埋めます。普段見かけるものよりも粒が細かくて砂のようです。これが花の隅々まで行き渡り、水分を奪っていきます。1~2週間ほどして花を取り出したら、ワイヤーを付けてアレンジメントを作ります。最後にボトルの中に入れて、蓋の部分を接着剤で付けたら完成です。一緒にシリカゲルを入れるとさらに長持ちします。
使用済みのシリカゲルはフライパンで炒るなどして水分を飛ばせば再利用できます。ただし材料やボトルのコストが高いので、市販品はプリザーブドフラワーよりも2倍以上高値になります。
■プリザーブドフラワーとの違い
ボトルフラワーは外気の影響は受けませんが直射日光や高温が苦手で、色褪せやひび割れの恐れがあります。これはプリザーブドフラワーにも言えることなので、どちらにしても置く場所には気をつけなければいけません。
ボトルフラワーは長持ちさせるためにボトルの中へ閉じ込められていいます。ブーケにもできるプリザーブドフラワーに比べるとアレンジメントが限定されてしまうことが大きな違いと言えるでしょう。瑞々しさもプリザーブドフラワーには劣ります。そして、ボトルはほとんどがガラス製なので、落とすと壊れるリスクがあります。子どもがいる家庭などではインテリアとして使いづらいかもしれません。プリザーブドフラワーならガラスや陶器と一緒になっていないアレンジを選べば、落としてもガラスの破片が飛び散ったりすることはないでしょう。