■プリザーブドフラワーの誕生

プリザーブドフラワーは、生花から水分を抜いて、代わりに保存料や着色料などの特殊な液体を吸わせたものです。1980年代にヨーロッパで生まれ、生花に並ぶ人気となりました。これまで花を長期的に保存するならドライフラワーにするしかありませんでしたが、プリザーブドフラワーの登場で、いつまでも瑞々しさと鮮やかさを保てるようになったのです。

日本で人気を集めだしたのは2003年以降と言われています。これは、ヨーロッパだけでなく日本でも生産がはじめられたことにより、低コストで販売することができるようになったことが人気の要因と考えられています。

■プレゼントにするとメリットが多い理由

プリザーブドフラワーは長持ちするので、記念日のプレゼントにぴったりです。特に結婚式のブーケに使えば、生花のように途中で萎れず、長丁場の至るところで活躍してくれます。途中で水やりをする必要はありません。むしろ水分を抜いている分、生花よりも軽いので、持ち運びやすいというメリットがあります。アレンジメントも自由自在です。

生花には匂いや花粉があるので、人によっては好みに合わなかったり、アレルギーを起こしたりする恐れがあります。傷むにつれて雑菌の繁殖も心配です。その点、プリザーブドフラワーなら加工の段階で、これらが除去されているので、安心してプレゼントできます。

現実には存在しない好みの色をつけることもできます。例えば鮮やかなブルーやグリーンのバラが作れるのも、プリザーブドフラワーならではのメリットです。

■人気のプリザーブドフラワーは？

プリザーブドフラワーは、様々なアレンジメントで販売されています。プレゼント用にはボックスタイプやフレームタイプが人気です。片方がフォトフレームになっているものは、お気に入りの写真と一緒に飾れるでしょう。

バスケットや花瓶、プレート、マグカップなどにあしらわれているものは、場所さえあればすぐに飾れるメリットがあります。ガラスドームなど透明なケースに覆われていれば、ほこりをかぶる心配もありません。変わり種としてショートケーキのようにデコレーションされたタイプもある一方で、バラ一輪のプリザーブドフラワーも用意されています。

値段は、シンプルでミニサイズのものなら1,000円台からあり、10,000円以上になると見栄えも豪華になります。予算を6,000円前後で考えておくと選択肢も増えるでしょう。プレゼントする時は、さらにメッセージカードを添えると想いが伝わりやすくなります。